金森長近が、兵を東へ進める。
次なる標的は、飛騨の梟雄「三木自綱」こと「姉小路頼綱」である。
三木氏は、自綱が隠居しており本城である岐阜の飛騨「松倉城」は嫡男秀綱に譲り、自綱自身は、広瀬城に入っていた。
そして、支城である鍋山城を弟の李綱が守る。
三木氏は、梟雄であり、非常にしぶとい。
松倉城(岐阜県)も堅城であり、長近も迂闊に手を出せないでいる。
「あそこに陣を置く」
「それと、自綱に降伏するよう伝えて参れ」
長近家臣の皆島、降将牛丸親綱が早速降伏の使者として向かった。
しかし、自綱は、頑なに拒否をする。
長近は、見渡しの非常に良い飛騨の鮎崎城より松倉城の方を向きため息をつく。
〈情勢に疎い者め・・・〉
「総攻撃じゃ!!!」
金森軍は、まず自綱の篭る広瀬城を落とし、鍋山城もあえなく陥落。
そして、遂に本城である飛騨松倉松倉城の総攻撃に入った。
松倉城は、流石に粘ったが金森勢の勇士「山蔵宗次」が三木家の豪傑「畑休高」を一騎討ちにて勝利した事で、三木勢の戦意が衰える。
そして、ついに松倉城が落城。
自綱は、京を目指し落ち延び、秀綱も討ち取られ、ここで三木氏は滅亡となり、後の飛騨高山には、金森長近が入り「高山城」を築城する。

松倉城(岐阜県高山市西ノ一色町松倉山)

③魚津城落城!軍神後継者東より現る★魚津城(富山県魚津市)


2件のコメント

飛騨鍋山城と三木家の血塗られた歴史 · 2023年1月26日 1:04 PM

[…] […]

飛騨国随一!三木自綱(姉小路自綱)が居城「飛騨松倉城」 · 2023年1月26日 3:00 PM

[…] ②松倉城(岐阜県高山市)②飛騨の支配者!三木自綱こと、姉小路頼綱 […]

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