1.一乗滝の歴史と佐々木小次郎の秘剣「ツバメ返し」

足羽川(あすわがわ)支流である一乗谷川に、その姿を見せる一乗滝(いちじょうだき)。
一乗滝(福井県福井市浄教寺)があるこの地は、717年(養老元年)白山を開山した高僧「泰澄大師」が、滝の上流に滝水山浄教寺を開山し白山大権現を祀ったと伝えられることから、古より修験道の地とされていた想定される。
一乗滝へ行くには、一乗谷朝倉氏遺跡から「一乗山」方面へ東へ進むとバーベキュー場「一乗滝・小次郎の里ファミリーパーク」がある。
周辺に駐車場(10台程度)があり、そこから徒歩で一乗滝へ向かいますが、途中に「宮本武蔵との決闘」で有名な「佐々木小次郎像」が建っている。 
なぜここに「佐々木小次郎」(ささきこじろう)が?
その答えは、佐々木小次郎像を、さらに進むと見えてくる「一乗滝」で秘剣「ツバメ返し」を編み出したからである。
落差15M程あるこの滝にて、剣豪「佐々木小次郎」が日夜修行に励んだそうであるが、真実はいかに?
ちなみに、熊本藩士「豊田正剛」が記録し、江戸時代中期になり整理された「二天記」によると、「岩流(佐々木)小次郎」は、「越前宇坂の庄、浄教寺の産」という記述がある。

一乗滝

2.佐々木小次郎は、本当に福井出身か?

宮本武蔵との巌流島の決闘、そして「燕返し」で有名な剣豪「佐々木小次郎」は、戦国時代末期に実在したとされるが不明な点が多いことでも知られる。
本当に、宮本武蔵と巌流島にて決闘をしたのか?
出生地は、福井県なのか?熊本県なのか?
熊本藩の豊田景英が編纂した『二天記』を主に、「武公伝」、「沼田家記」、「武将感状記」などの書物にて様々な説が存在する中で、共通することは、武蔵と同様に九州にて活動していたこと。
また、宮本武蔵に関連する書物においても、日時は違えど「岩流」と呼ばれる剣士と戦ったことが記載されていることから、私個人では、実在人物と考えたい。

秘剣「ツバメ返し」を編み出した佐々木小次郎

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