「越後勢、魚津城に迫っておりまする」
「その数一万!!!」
この報を富山城で聞いた成政は、狼狽した。
「西から秀吉、南から金森、東から越後の上杉か!!!」
ただですら、窮地である。
そこに強兵の上杉が現れたら、もはや万事休すである。
成政に、かすかな後悔心が心を突き抜けた。
〈やはり、降・・・・・〉
心には降伏の二文字が浮かんだ。
成政は、心を切り替え伝令を出す。
「富山城へ、全軍引かせよ」
既に孤立無援。
富山城を枕に、討ち死にする覚悟の成政であった。

魚津城(富山県魚津市)


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