1.雄山神社と前立社壇(まえだてしゃでん)の歴史
霊峰立山を神の山とする富山県の雄山神社(おやまじんじゃ)。
霊峰立山を神山と仰ぎ、雄山神社は、「立山頂上峰本社」「芦峅中宮祈願殿」「岩峅前立社壇」の三社殿から成り立つ。
立山頂上峰本社(たてやまじょうじょうみねほんしゃ)は、北アルプス立山の主峰雄山の岩頭に鎮座する。
三千メートルを超す北アルプス立山に鎮座する立山頂上峰本社は、開山が夏季に限定されることから、なかなか簡単に参拝するというわけにはいかない。
芦峅中宮祈願殿(あしくらちゅうぐうきがんでん)は、立山信仰の里である芦峅寺(あしくらじ)に鎮座し富山県中新川郡立山町芦峅寺に鎮座し、立山博物館が隣接する。
そして、前立社壇(まえだてしゃでん)は、富山県中新川郡立山町の岩峅寺(いわくらじ)にあり、立山の前に立つ社であることから「前立社壇」と呼ばれる。
立山登拝の際には、麓である「岩峅前立社壇」にて身の穢れや罪を祓いスタートする。
前立社壇は、文武天皇、後醍醐天皇の勅願所であり、源頼朝はじめ、佐々成政、前田利家など武門の信仰も篤かったとされる。
特に、越中富山城の城主であった「佐々成政」は、尾山神社前立社壇公式サイトによると1583年(天正11年)に本殿を造営・改修したとされることから、戦国期における「越中の役」で芦峅寺が焼き払われたのは、その後の1585年(天正13)の時か。
この奥深い地にも豊臣方の手が伸びたことが想像できる。
御祭神は、伊邪那岐神(いざなぎのかみ)、立山大権現雄山神、本地(阿弥陀如来)天手力雄神(あめのたぢからおのかみ)、刀尾天神剱岳神、本地(不動明王)である。
2.立山アルペン村にも近く観光スポットあり
雄山神社「岩峅前立社壇」周辺にも、雄山神社「岩峅前立社壇」、「芦峅中宮祈願殿」、「称名滝」、「立山博物館」など沢山の観光スポットが存在します。
なかでも、今回は、立山アルペンルートを目指す殆どの方々が立ち寄るのが「立山アルペン村」だ。
立山アルペン村には、食事やお土産物はもちろんのこと、地元野菜販売、いちご狩り、そして「ふれあい牧場」が大人気。
やぎ、羊、ポニーと触れ合う事が出来て、餌やりも体験も可能。
お子様連れの方は、是非お立ち寄りください。
そして、冬季に限りますが、真冬になると、立山アルペン村からさらに上った先には、サルやカモシカが姿を現す時があります。
くれぐれも、餌を与えないように。
<猿はサルで頑張ってますから・・>
3.秀吉の佐々成政征伐「越中の陣」
「越中の陣」における秀吉の越中征伐の時に、芦峅寺が焼き払われたなど、秀吉が富山に着た史実が存在する。
石川県の津幡「倶利伽羅」から越中入りした秀吉は、富山城の西に築いた「白鳥城」に入る。
富山の陣を舞台とした「越飛戦国物語」第4章・孤立無援!秀吉、富山城包囲網をお楽しみください。
④孤立無援!秀吉、富山城包囲網★白鳥城(富山県富山市城山)
1件のコメント
富山の真言密宗 「大岩山日石寺」と不動明王 · 2022年11月1日 9:43 PM
[…] 大岩山日石寺のある上市町からは、立山アルペンルートも近く富山「岩峅前立社壇(まえだてしゃでん)」は、観光コースとしてお勧めです。 […]