1.白山信仰の聖地「平泉寺白山神社」と「白山平泉寺」の歴史

727年(養老元)、泰澄によって開かれたと伝えられる白山信仰の聖地「平泉寺」(福井県勝山市平泉寺町平泉寺)。
明治時代までは「霊応山平泉寺」であったが、神仏分離から平泉寺白山神社となった。
白山信仰としての歴史を残す平泉寺であるが、僧兵による戦いの歴史も多々存在する。
源平時代には、平家軍による越前の在地反乱勢力鎮圧戦の時である。
平清盛の命を受けた平維盛率いる平家軍が北陸越前へ進軍。
1183年(寿永2)、倶利伽羅峠の戦いの前哨戦ともなる「火打城の戦い」(ひうちじょうのたたかい)において、源氏軍の木曽義仲(源義仲)から平家軍の迎撃の命を受けた仁科守弘は、火打城(燧ケ城ともいう)を築城。
その火打城(福井県南越前町)には、平泉寺の僧兵も援軍として入っていた。
戦いは、標高267Mの山城に、日野川をせき止め人工湖を造ることで大要塞と化した火打城に平家軍も手が出ない。
しかし、火打城に入っていた平泉寺の「長吏斎明」が人工湖の情報を持って平家軍に内通したことで火打城は落城。
その後、加賀国、越中国の境界線となる津幡「倶利伽羅」にて両軍が激突した「倶利伽羅峠の戦い」時に木曽義仲の怒りを買った「斎明」は、処刑されている。
倶利伽羅峠の戦いの後には、木曽義仲が戦勝祈願、さらに源頼朝に追われた源義経主従が、小松の安宅の関を通過する前に平泉寺に立ち寄ったなどの伝説も残る。
僧兵の活躍が目立ち、荒々しさが感じられる平泉寺であるが、境内は、至って静かである。
数々の石畳や石垣、一面を覆いつくした苔が美しく、神秘的な参道は、北陸随一。
北陸新幹線「敦賀延伸」時は、特にお勧めスポットです。

白山信仰の聖地「平泉寺」

2.福井「平泉寺」の御手洗池(みたらしいけ)

鹿島神宮の御手洗池、七尾市の赤鞍山「赤倉神社」の御手洗池など、日本全国「御手洗池」(みたらしいけ)という池はたくさん存在するが、福井の平泉寺にある『御手洗池』は、泰澄大師が白山への道中に発見した泉である。
そこに現れた女神に、白山へと登るようお告げを受けたと伝えられる。
現在の平泉寺白山神社にある神秘的なこの池が「平泉寺」の由来となったことから、当時は、いかに美しく神秘的な池であったことが伺えます。
運が良ければ、神秘的な池に映る夕日を収めることが出来るかもしれません。
ちなみに、石川県の津幡町北横根には、聖徳太子像の伝説が残る「御手洗池」が存在する。

パワースポット平泉寺の御手洗池

3.戦国末期における平泉寺の歴史

1583(天正元)。朝倉義景の自害にて朝倉家が滅亡。
その後は、織田領となった越前国であったが、1574年(天正2)、一揆勢の総帥「本願寺顕如」は、義景を裏切った従妹の大野亥山城主「朝倉景鏡」を支援する平泉寺を攻撃。(越前戦国物語その後①勝山の攻防~一向宗の反撃を参考)
平泉寺を落とした村岡山(御立山)の一向宗は勝鬨を挙げ、後に「かちやま」から「勝山」と呼ばれるようになる。
勝山市と平泉寺の歴史は、「白山平泉寺歴史探遊館まほろば」でお楽しみになれます。
勝山市は、この平泉寺のほかにも、恐竜の町として知られ、勝山恐竜博物館恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークなど沢山の恐竜をテーマとした施設が楽しめます。

中宮白山平泉寺


3件のコメント

勝山城博物館★越前戦国物語その後①勝山の攻防~一向宗の反撃 · 2022年11月2日 6:11 PM

[…] 一乗谷が炎上し、朝倉義景の自刃後、織田領となった越前国。北陸に全勢力をかけられない信長は、一旦中央へ兵力を戻すことになる。その機を、一向宗の頭「本願寺」は見逃さなかった。早速、本願寺顕如は一向宗に朝倉景鏡追討の触れを回す。景鏡は、義影裏切の以前より友好関係にある白山信仰の聖地「平泉寺」に逃げ込んだ。一向宗は、村岡山(むろこやま)に城を構え平泉寺を牽制する。景鏡は、目障りである村岡山城に攻め掛けるが、手薄の平泉寺が陥落する。死を覚悟した景鏡は、一向宗の中に斬り込むが討死。平泉寺を落とし、景鏡を討ち取った一向宗は勝鬨を挙げた。それが「かちやま」後の「勝山」となる。 […]

聖徳太子像の伝説「御手洗池(みたらしいけ)」石川県津幡町北横根 · 2022年11月25日 7:24 PM

[…] 北横根周辺には、一乗寺跡(小矢部市)、三州農園、倶利伽羅不動尊などスポットが数多く地域でもあります。また、全国には、津幡町北横根の御手洗池のほか沢山の御手洗池が存在するが、福井県の勝山市には、平泉寺の御手洗池が存在する。 […]

洞雲寺(福井県大野市清滝) | ⑤悲劇!景鏡の裏切り · 2023年1月20日 8:17 PM

[…] 朝倉義景一行が、越前大野へ入った。まずは、大野亥山城へは入らず、洞雲寺(とううんじ)へ向かう。義景が、従妹である「朝倉景鏡」(あさくらかげあきら)に問う。「平泉寺の者共はどうなのじゃ?」義景は、ある期待をもって大野へ逃げた。それは、平泉寺(勝山市平泉寺町にある白山信仰の聖地)の僧兵が味方となると計算したからである。しかし、景鏡からは、期待と反する返事が返った。「もはや、敗者には付かぬでしょう」義景と景鏡の間に、暫くの沈黙の時が流れる。その沈黙を破り、義景に目を背けるがの如く景鏡が重い口を開いた。「それよりもここ洞雲寺(福井県大野市清滝)では、守りに適しておりませぬ」「賢松寺に移られよ」賢松寺とは、現在の六坊賢松寺である。〈・・・・・〉義景は、ある事に気が付いた。しかし、自身の心に留め、景鏡の言葉に従った。そして、義景が賢松寺へ移るため洞雲寺の門を出た刹那、冷たい気の矢が心を突き抜けた。義景が、さりげなく後を振り返る。そこには、冷笑を浮かべる景鏡が立っていた。 […]

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