義影一行が、大野へ入った。
まずは、大野亥山城へは入らず、洞雲寺へ向かう。
義影が、景鏡に問う。
「平泉寺の者共はどうなのじゃ」
義影は、ある期待をもって大野へ逃げた。
それは、平泉寺の僧兵が味方となると計算したからである。
しかし、景鏡からは、期待と反する返事が返った。
「もはや、敗者には付かぬでしょう」
「それより。ここでは、守りに適しておりませぬ」
「賢松寺に移られよ」
〈・・・・・〉
義影は、ある事に気が付いた。
しかし、自身の心に留め、景鏡の言葉に従った。
そして、義影が賢松寺へ移るため洞雲寺の門を出た刹那、冷たい気の矢が心を突き抜けた。
義影が、さりげなく後を振り返る。
そこには、冷笑を浮かべる景鏡が立っていた。

洞雲寺(福井県大野市清滝)

⑥名門朝倉の終焉!義景自刃★六坊賢松寺(福井県大野市明倫町)


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