八大龍王神とは?

仏教における八大龍王は、釈迦の眷属神(けんぞくしん)として描かれる。
眷属とは、神の使者を差し、想像上の動物などが多い。
仏法を守護する八部衆でもある八大龍王(八大竜王)は、釈迦の説法を他の神々と共に聞いたとされ、洪水を止めるなど釈迦を救った格の高い神様として登場する。
日本語では「おん めいぎゃ しゃにえい そわか」。
サンスクリット語「オーン メーガーシャナーヤ スヴァーハー」らしい。
また、有名な八大龍王水神社は、宮崎県高千穂の八大龍王水神などがある。

宮崎県高千穂

峠の神様として親しまれた「倶利伽羅山八大龍王神」

もともとは、出羽三山を開くために天田峠を渡った修験道の開祖「役小角(えんのおづぬ)」が旅人の通行における安全を願い奈良の生駒山から龍神(自然石)を運び安置したことが始まりであり、その時に「私を祀るなら七堂伽藍(しちどうがらん)を建てるか、西の海の見えるところに祀ってほしい」と告げられた。
1933年の天田峠改修工事の際、地滑りなどで工事が難航する。
その時に、西の海の見えるところ(現在の倶利迦羅不動寺・天田峠口)に小さな祠を建てて安置したところ、工事は無事完成したと伝わる。
倶利伽羅地区に「峠の神様」という伝説があるらしい。

所在地:石川県河北郡津幡町字九折(つづらおり)

倶利伽羅山八大龍王神(石川県河北郡津幡町字九折)

隣接する奥山田の棚田ビュースポット

倶利伽羅山八大龍王神に隣接する奥山田の棚田ビュースポットは、日本の棚田百選にエントリーされたスポットである。
展望台もあり景色はよいものの、棚田が十分に機能していないのが少し残念である。


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