1.小矢部市の桜と言えば「倶利伽羅県定公園」

六山県小矢部市埴生にある倶利伽羅県定公園(くりからけんていこうえん)は、旧北陸道における富山県小矢部市と石川県津幡町の県境「倶利伽羅峠」にあり、小矢部市側にある公園である。
倶梨伽羅峠の丁度、猿ケ馬場の平家軍本陣跡、日牛の像がある辺りが桜の名所となる。
ここの桜は、ソメイヨシノと異なり「八重桜」(やえざくら)が主となる。
八重桜(やえざくら)は、、花びらが重なって咲く「八重咲き」のサクラであり、もともとは、山桜の一種である。
子供の頃、パーティー会場においてピンクの紙で作った飾り物の様な昔懐かしい感じする八重桜。
あまりのふわふわ感からは、ボタンザクラ(牡丹桜)とも呼ばれるそうである。
また夜も見もので、ゴールデンウィークにはぼんぼりが燈り、夜の花見も見逃せない。
近年、八重桜の開花が早くなっている傾向があるのでゴールデンウィーク前半に訪れることをお勧めしたい。
この倶利伽羅県定公園は、津幡町の「倶利伽羅公園」(くりからこうえん)と隣接しているが、どちらも花見スポットとしては、人気が高い。
倶梨伽羅峠の合戦地であったこの辺りは、小矢部市と津幡町の境界であることから混同しやすいが、毎年、「源平大綱引き合戦」が開催され交流が続いている。
源平大綱引き合戦は、桜の花見時期に開催され、倶利伽羅県定公園には、沢山の花見客で賑わいを見せる。

倶利伽羅県定公園の八重桜

2.倶利伽羅県定公園と倶利伽羅古戦場

八重桜で有名な「倶利伽羅県定公園」であるが、猿ケ馬場の平家軍本陣跡(さるがばばのへいけほんじんあと)、火牛の像(かぎゅうのぞう)などの周辺には、隣接する観光スポットが沢山存在します。
なかでも倶利伽羅古戦場は、2022年度NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも紹介された。
1183年(寿永2)、打倒平氏の旗を掲げ信濃国から北陸へ兵を進めた「木曽義仲」(源義仲)と、平家軍の大将「平維盛」とが倶利伽羅にて激突する。
木曽義仲(きそよしなか)は、現在の小矢部市「埴生護国八幡宮」付近から倶利伽羅峠を進んだ。
一方、平維盛(たいらのこれもり)は、既に倶利伽羅峠にて迎撃態勢を敷く。
その本陣が、猿ケ馬場であり、現在は「平家軍本陣跡」として残される。
勝敗は、火牛の計(かぎゅうのけい)を用いた義仲が数百頭の牛の角に松明をつけて平家軍に突進。
平家軍は、谷底へ落とされたいうが、その場所が丁度「地獄谷」である。
戦いは、義仲の圧勝であった。
あれから千年近く経った令和の時代。
倶利伽羅峠の戦いは、源平の戦いにおいて最も有名な戦いとして今でも倶利伽羅県定公園と倶利伽羅古戦場に語り継がれている。

小矢部『倶利伽羅県定公園』

2件のコメント

津幡の花見スポット「倶利伽羅公園」と「倶利迦羅さん八重桜まつり」 · 2022年2月27日 12:56 PM

[…] 倶利伽羅公園は、旧北陸道上の「倶利伽羅峠」にある公園である。石川県の津幡町と富山県の小矢部市の県境ということで小矢部「倶利伽羅県定公園」と混同されやすいが、津幡町に属する公園である。気になる両県の中であるが、現在は、倶梨伽羅峠の戦いに因んで開催される小矢部市と津幡町の交流「源平大綱引き合戦」にて両県の親睦が行われている。そんな倶利伽羅公園であるが沢山の八重桜が咲き誇り、津幡における「桜の名所」としても有名であると同時に、小矢部の方に行くと倶利伽羅峠古戦場など数々の史跡も存在する。また、津幡側には、手向神社、倶利迦羅不動寺があり、津幡の代表的な観光スポットとなっている。津幡の代表的な花見スポットである「倶利伽羅公園」に訪れる人には、もう一つの目的がある。倶利迦羅不動寺境内で厄除けの念仏赤餅つきが行われる「倶利迦羅さん八重桜まつり」。倶利迦羅さん八重桜まつりでは、古来より疫病の難から逃れられると言い伝えのあるつきたての念仏赤餅が参拝者に配られ、たくさんの花見客が同時に訪れる。 […]

平維盛と倶利伽羅峠の戦い(猿ヶ馬場)の平家軍本陣跡 · 2022年3月13日 8:02 PM

[…] ここ猿ケ馬場は、小矢部市の「倶利伽羅県定公園」、津幡町の「倶利伽羅公園」は、八重桜が咲き誇る花見スポットとしても大人気です。 […]

津幡の花見スポット「倶利伽羅公園」と「倶利迦羅さん八重桜まつり」 へ返信する コメントをキャンセル

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