富山城天守閣。
そこには、失意の成政が立っている。
〈やはり、届かぬか・・・〉
丹羽長秀、池田恒興、前田利家、金森長近など。
これらは、かつては秀吉より上位であった者達である。
そして、現在は、秀吉の下に甘んじている。
徳川家康、上杉景勝ですら、秀吉に臣従の態度を取っていた。
しかし、それが戦国の世であり、時の勢いには勝てない。
お家もある事である。
本来、成政も出来る事であれば、この勢いある秀吉と構えるのは避けたかった。
しかし、そこは性分である。
成政の意地が、秀吉の軍門に降る事をよしとしなかった。
成政はそっと呟いた。
「これが現実か・・・」
〈わしが強がっていただけか・・・〉
”諦念”

富山城(富山県富山市本丸)

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