①先鋒「前田利政」木場潟東を進む。

先鋒の利政が和田山より千代城を目指して移動を開始した。
千代城は現在の千代町である。
「そのような弱気な事では、先が思いやられるのお」
利政はまだ小松攻めを避けたことが頭に離れない。
帯同した横山長知が利政をなだめる。
「利政殿、戦は始まったばかり」
「まあ、よいか」
<こちらから攻めなくとも・・・>
利政は諦めていない。
前田軍が小松城攻めをしなくても、丹羽軍の方が奇襲を掛けてくる可能性はある。
戦好きな利政は、それを期待していた。

[千代城跡]小松市千代

先鋒利政がここに陣を引いたが、本丸は今では田畑が広がっている。
堀、水がつく地名が残っていることから当時は、小規模ながら堀が巡らしていた事が想定される。

②利政を気遣う、横山長知。

その利政を心配しながら長知は、波佐谷城に向かった。
この波佐谷城は急傾斜面の難所にあり、山がかなり険しい。
いかにも、熊、猪など獣が出てきそうな府陰気を秘めている。
横山隊が汗水を流しながら山頂を目指す。
そして、利政隊、横山隊の両隊は、利長の指令を待った。

第3章・丹羽軍奇襲!木場潟の戦い


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